映画『そして父になる』ネタバレ考察｜この映画を見た人におすすめの映画5選！

「血か？愛か？」。2013年に公開された是枝裕和監督の『そして父になる』は、家族とは何かを問いかける深いテーマを描いた感動作です。福山雅治主演で、子どもを取り違えた二つの家族が向き合う姿を描いた本作は、愛と葛藤、そして親としての成長を感動的に描いています。一言で言うなら、「観た後に家族について語りたくなる映画」。これは必見です！

『そして父になる』の簡単なあらすじ（ネタバレあり）
『そして父になる』の感想・見どころ
『そして父になる』のキャストや制作の裏話
『そして父になる』を観た人におすすめの映画5選
1. 『そして父になる』のまとめ

『そして父になる』の簡単なあらすじ（ネタバレあり）

この映画、知ってます？いや～、感動と衝撃の連続で、観た後もしばらく余韻が残りますよね。まずは基本情報をおさらい。『そして父になる』は2013年公開、監督は是枝裕和、主演は福山雅治（野々宮良多役）。ほかにも尾野真千子（野々宮みどり役）、真木よう子（斎木ゆかり役）、リリー・フランキー（斎木雄大役）と豪華なキャストが揃っています。

ストーリーは、病院で子どもが取り違えられていたことが発覚するところから始まります。野々宮夫妻の息子、慶多は実は斎木家の子どもだった。そして、斎木家で育てられた竜汰こそが野々宮家の本当の子どもであることが明らかになります。

いや、この設定だけでハラハラしますよね。取り違えを知った両家は、「血のつながりを重視するべきか、育ててきた愛情を優先するべきか」という難しい決断に迫られます。特に、野々宮良多が自分の価値観と向き合いながら父親として成長していく過程が胸を打ちます。

クライマックスでは、良多が慶多と心を通わせるシーンが本当に感動的。「父親とは何か」という問いに彼が答えを見つける瞬間は、観る人の心に強く響くはずです。

『そして父になる』の感想・見どころ

これ、ガチで見どころだらけなんですよ！まず、是枝裕和監督の繊細な演出が素晴らしい。家族の些細なやり取りや、それぞれの表情から「言葉では表せない感情」が伝わってくるんです。いや～、これが是枝作品の真骨頂ですよね。

福山雅治の演技も圧巻。最初はエリートサラリーマンとして「成功こそが全て」という価値観に縛られていた彼が、子どもと向き合い、少しずつ「父親」として成長していく姿には心を揺さぶられました。特に、息子の慶多に「ごめんな」と言うシーン。あれ、涙なしには観られませんよ！

さらに、リリー・フランキー演じる斎木雄大のキャラクターもいい味を出していました。対照的な価値観を持つ二つの家族が衝突しながらも、お互いを理解していく様子がリアルに描かれています。

音楽も見逃せません！細野晴臣が手掛けたシンプルながら美しい楽曲が、物語の感情をより一層引き立てています。

『そして父になる』のキャストや制作の裏話

実は、この映画は第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しているんです。是枝裕和監督自身も「家族とは何か」というテーマを深く掘り下げるために、多くのリサーチを重ねたそう。特に「取り違え」というテーマは、日本で実際に起きた事件から着想を得たとされています。

また、福山雅治が映画で初めて「父親役」に挑戦した作品でもあります。福山自身が役作りのために、「家族とは何か」について監督と徹底的に議論を重ねたとか。彼の演技の深さは、そんな背景から来ているんですね。

そして、撮影の舞台となった病院や家のセットも、リアルさを追求して細部まで作り込まれていました。この「日常のリアリティ」が、観る人により強く訴えかけてくる要因の一つなんですよ。

『そして父になる』を観た人におすすめの映画5選

『誰も知らない』（2004年） 是枝裕和監督の代表作。母親に置き去りにされた子どもたちの生活を描いた作品で、家族の絆と現実の厳しさをリアルに映し出しています。
『万引き家族』（2018年） 同じく是枝裕和監督のカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作。「血縁ではない家族」の絆を描いた作品で、考えさせられる内容が満載です。
『親愛なるきみへ』（2010年） アメリカ映画ですが、家族と愛について深く考えさせられる感動作。『そして父になる』が好きな人には刺さるテーマが多いです。
『家族ゲーム』（1983年） 家庭内の問題を描いた社会派ドラマ。家庭教師と生徒の関係を通じて家族のあり方を問う内容が印象的で、『そして父になる』と同様に深いテーマを持っています。
『コーダあいのうた』（2021年） 聴覚障害の家族と健聴者の娘が描かれる感動作。家族の絆と自己実現の狭間で揺れる主人公の姿は、『そして父になる』を観た人に強く響くはずです。